2025年1月31日、東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)経済安全保障インテリジェンス分野は、European Values Center for Security Policy(EVC)およびNATO本部との共催により、NATO事務総長補(広報外交担当)のMarie-Doha Besancenot氏を迎え、公開セミナー「今日のコミュニケーション環境がもたらす課題と機会」を開催しました。

Marie-Doha Besancenot NATO事務総長補による基調講演では、急速に複雑化する情報環境を背景に、偽情報への対応や戦略的コミュニケーションをめぐるNATOの視点について講演が行われました。デジタル空間における情報の拡散や認知領域をめぐる課題を踏まえ、同盟としての取り組みや今後の方向性が示されました。
講演後には、NATOをめぐる諸課題をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。Jakub Janda氏(European Values Center for Security Policy 所長)は、NATOと日本の新たな共同プロジェクトの意義について議論しました。Fredrik Steen氏(在日ノルウェー大使館 公使参事官)およびGeta Medeleanu氏(在日ルーマニア大使館 次席代表・公使参事官)は、大阪・関西万博を見据えたNATOのアウトリーチ活動について紹介しました。さらに、青井千由紀教授(東京大学公共政策大学院・戦略的コミュニケーション教育研究ユニット(SCERU)長)は、戦略的コミュニケーションをめぐる理論的・実践的課題を提示しました。
パネルは、東大先端研の井形彬特任講師がモデレーターを務め、日本の文脈に即した論点整理を行いながら議論を進めました。本イベントは、国際安全保障と戦略的コミュニケーションをめぐる理解を深める貴重な機会となりました。

