2024年11月20日、吉富愛望アビガイル客員研究員が、シンガポール開催されたアジア太平洋アグリフード・イノベーション・サミット 2024においてモデレーターを務めました。

「規制遵守への対応:細胞性食品承認を加速するための明確な道筋を探る」と題するパネルに登壇し、Dewi Suratty氏(Dawn Horizon)、キム・ウンミ氏(慶北テクノパーク)、Ziva Hamama氏(イスラエル保健省)と共に議論を行いました。
本パネルでは、アジア太平洋地域における細胞性食品の承認プロセスをいかに明確化し、円滑に進めていくかをテーマに、規制当局関係者や産業界の視点から意見交換が行われました。特に、規制の透明性の確保、規制当局と事業者との早期対話、そして新興食品技術に対応可能な科学的リスク評価枠組みの重要性が強調されました。
さらに、議論では、規制遵守だけでは市場での成功は十分ではないとの認識が共有され、宗教的・文化的・社会的背景への配慮が消費者受容を左右する重要な要素である点が指摘されました。イスラエルや東南アジア、東アジアの事例を通じて、食品安全規制と宗教・文化的要因がどのように交差し、商業化の可能性に影響を与えるかが具体的に示されました。
本セッションは、細胞性食品をめぐる社会的受容性を踏まえた規制エコシステムの構築に向け、地域横断的な対話の重要性を示すものとなり、持続可能で革新的な食料システムの実現に向けた議論を深める機会となりました。

