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シンポジウムについて、ご案内します。
2026.01.27 開催予定

【1/27】チリの視点から見るベネズエラ情勢:米国の選択と南米の将来

【1/27】チリの視点から見るベネズエラ情勢:米国の選択と南米の将来

東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)経済安全保障インテリジェンス分野(ESIL)は、チリのシンクタンクである AthenaLabを迎え、以下の公開シンポジウムをウェビナーにて開催いたします。

チリの視点から見るベネズエラ情勢:
米国の選択と南米の将来

昨年末以降緊迫していたベネズエラ情勢は、2026 年 1 月初旬に入り急速に動いています。1 月 3 日未明、米国はベネズエラに対して大規模な軍事行動を実施し、ニコラス・マドゥロ大統領の身柄を拘束し国外に移送。この動きは国際社会に大きな波紋を広げ、国連安全保障理事会でも緊急討議が行われるなど、国際法や主権原則をめぐる議論が活発化しています。

こうした事態は、ベネズエラ国内の統治や治安状況のみならず、南米地域全体の秩序に深刻な影響を及ぼしつつあります。南米諸国の間でも米国の行動に対する評価は分かれており、ブラジルやメキシコを含む複数の国からは、一方的な軍事行動に対する強い懸念が表明されています。

この前例のない介入は、南米の人々自身にはどのように受け止められているのでしょうか。本ウェビナーは、日本や国際メディアでは十分に取り上げられてこなかった南米の視点に直接触れる機会を提供します。

チリは、ベネズエラと同じラテンアメリカの国として地域の内側からの視点を持つと同時に、1970 年代に米国の関与が指摘される政権転換を経験し、その後民主化と対米関係の再構築を進めてきた国でもあります。現在は、米国とも中国とも関係を持つ安定した中規模民主国家として、大国の行動を一定の距離をもって評価する立場にあります。本ウェビナーは、こうしたチリの歴史的経験と現在の立ち位置を踏まえ、米国の新たな対西半球戦略が南米、そして国際秩序全体にどのような意味を持つのかを多角的に考える場とします。

本ウェビナーでは、東大先端研が MOU 締結を予定しているチリのシンクタンク AthenaLabの専門家を迎え、こうした流動的なベネズエラ情勢を最新の動向を踏まえて整理するとともに、昨年末に公表された米国の新たな国家安全保障戦略(NSS)に注目します。同戦略では、トランプ政権下における外交・安全保障の優先順位として「Western Hemisphere」への注力が明確に打ち出されており、今回のベネズエラ対応もその文脈の中で理解する必要があります。本セミナーでは、米国が南米をどのような戦略空間として再定義しつつあるのか、その意図と含意を検討します。

【1/27】チリの視点から見るベネズエラ情勢:米国の選択と南米の将来

開催概要

開催日 2026年1月27日(火)9:00~10:00
開催場所 オンライン
定員 300名
参加費 無料
登壇者 【スピーカー】
ジョン・グリフィス(John Griffiths)氏は、AthenaLabの調査部長兼暫定エグゼクティブ・ディレクターを務めている。元陸軍将校。軍事科学の学士号を取得後、ジョージタウン大学にて国際安全保障分野の修士号(M.A.)を取得し、チリ国立サンティアゴ大学(USACH)にてアメリカ研究の博士号を取得(米国の国際問題を専門分野とする)。これまで、チリ・カトリック大学、国防高等研究院(ANEPE)、アドルフォ・イバニェス大学において、戦略研究、安全保障、国家防衛に関する教育・研究に従事してきた。また、ハーバード大学、キングス・カレッジ・ロンドン、アントワープ大学(UFSIA)にて、同分野に関する追加研修を受けている。

リチャード・コウユムジアン(Richard Kouyoumdjian)氏は、AthenaLabのディレクターを務めている。2016年よりインドゥモトラ・グループ(Indumotora Companies)のゼネラルマネージャーを務める。これ以前には、チリおよび国際銀行部門において約20年間、経営幹部として勤務した経歴を持つ。それ以前は、チリ海軍の将校として勤務。海軍工科学校(Naval Polytechnic Academy)にて、砲兵およびミサイル分野を専門とする兵器工学の学位を取得している。チリ・カトリック大学にてMBAを、キングス・カレッジ・ロンドンにて戦争学の修士号(M.A.)を取得。

本ディスカッションのモデレーターは井形彬(東京大学先端科学技術研究センター 特任講師)が務めます。
言語 英語
申込方法 要事前申込
フォームより申込み受付
https://forms.gle/mWF6pr6XCCGMDQjR7
その他
【高校生対象】「東大の研究室をのぞいてみよう!~多様な学生を東大に~」プログラム(3/26~27)
2026.03.26 開催予定
【高校生対象】「東大の研究室をのぞいてみよう!~多様な学生を東大に~」プログラム(3/26~27)

2012年から毎年恒例の日本の内外の高校生が東大の内部が覗けるプログラム、「東大の研究室をのぞいてみよう!」に私たち、井形研究室も参加いたします!(最近ホットな)経済安全保障に日々取り組む研究者たちや学生たちの生態をご覧になってみませんか?

この頃、地政学的緊張により、国家は軍事力だけでなく経済や情報を用いた政策を強化しています。半導体・AI・バイオなどの先端技術を巡る国際競争やサプライチェーン強靱化に加え、生成AIで偽情報・影響力工作が高度化し、インテリジェンスの重要性が高まっています。今回のイベントでは、経済安全保障の基礎と各国の最新動向を講義すると共に、本研究室所属の学生活動を紹介し、最後は質疑応答を通じて全参加者で議論を深める予定です。

3/26には対面で2回、3/27にはオンラインで2回、参加の機会をもうけております。
(*全て同内容となります。)

2026年3月26日(木)の対面参加者には、駒場IIキャンパスの先端科学技術研究センターを見学する時間のほか、レクチャー後に会場でレクチャーを担当する井形特任講師と数名の研究所メンバーとお話しする機会が用意されています。

2026年3月27日(金)はオンライン開催のため、遠方の方にも参加のチャンスがございます。

皆様の積極的なご参加をお待ちしております!

【2/20】東ドイツの対日工作:機密文書が明かす日本政財界と情報戦、そして現在への教訓
2026.02.20 開催予定
【2/20】東ドイツの対日工作:機密文書が明かす日本政財界と情報戦、そして現在への教訓

東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)経済安全保障インテリジェンス分野(ESIL)は、ベルリン自由大学歴史・文化学部非常勤講師、日本経済新聞社欧州駐在編集委員の赤川省吾氏を招へいし、以下の公開セミナーを開催いたします。

東ドイツの対日工作:
機密文書が明かす日本政財界と情報戦、そして現在への教訓

本セミナーでは、2025年10月に刊行された新著『日独冷戦秘史:東独機密文書が語る歴史の真実』(慶應義塾出版会)の著者である赤川省吾博士を迎え、冷戦期に旧東ドイツが展開した対日工作の実態について講演いただきます。本書は、旧東ドイツの膨大な機密文書や元政府高官へのインタビューに基づき、これまで十分に解明されてこなかった対日政策と工作活動の全体像を明らかにした労作です。東西冷戦の最前線の一つとして日本がどのように位置付けられ、どのような接触や働きかけが行われていたのかを、一次史料に即して検証しています。

講演では、日本の政財界やメディアとの関係構築、経済交流を装った工作、ココム規制に違反する半導体技術移転事件をはじめとする産業スパイ活動など、本書で明らかにされた具体的事例をもとに、東ドイツの対日工作がどのように展開されたのかを解説いただきます。冷戦の本質を十分に見誤った結果、日本側がいかにして情報戦や影響力工作に絡め取られていったのか。その過程を丹念にたどることで、戦後日本の国際環境認識や対外経済関係の脆弱性も浮かび上がります。

あわせて本セミナーでは、こうした冷戦期の経験が現在の国際環境にどのような教訓を与えるのかについても掘り下げます。強権国家による情報戦、産業スパイ、偽情報や影響力工作、科学技術をめぐる競争は、形を変えながら今日の国際政治や経済安全保障の中核的課題となっています。歴史的事例の分析を手掛かりに、現代の情報環境におけるリスクと向き合い方について、参加者とのディスカッションを通じて考える機会とします。

日米関税合意と経済安全保障:通商・投資・インフラの最前線から
2025.12.22 開催済み
日米関税合意と経済安全保障:通商・投資・インフラの最前線から

東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)経済安全保障インテリジェンス分野(ESIL)は、国際協力銀行(JBIC)米州地域統括の中島裕行氏を招へいし、以下の公開セミナーを開催いたします。

日米関税合意と経済安全保障:通商・投資・インフラの最前線から

中島氏は、JBICニューヨークオフィスにおいて米国向けオペレーションを統括し、トランプ政権下で大きく転換する米国の通商政策、産業政策、対外経済戦略の最前線に立ってこられました。とりわけ、関税政策の再構築や経済安全保障を軸とした投資・サプライチェーン政策が、日本企業の対米戦略や日米経済関係に与える影響について、実務と政策の双方の視点から分析と対応を担ってきた当事者です。

本セミナーでは、トランプ政権の関税政策を踏まえた日本企業の対米投資動向とサプライチェーンへの影響について、今月発表されたばかりのJBIC海外投資アンケート(「わが国企業の海外事業展開に関する調査報告別ウィンドウで開く」)の結果も交えながら、最新の実態と構造変化を解説いただきます。あわせて、2026年に向けた米国の政治・経済の見通しについてお話いただきます。国内では中間選挙を経た上下院のねじれが政権運営や通商・経済政策に与える影響を、対外的には先日公表された国家安全保障戦略を踏まえ、対中政策を含むアジア政策が通商・投資・インフラ戦略とどのように連動して展開されていくのかを展望します。さらに、日米関税合意に基づく投資・金融協力について、今後の日米経済関係の方向性について可能な範囲で示唆をいただく予定です。

本セミナーは、日米関係、経済安全保障、通商政策、対外投資、インフラ金融に関心を有する研究者、政策関係者、企業関係者にとって、政策と実務の交差点を理解する貴重な機会となります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

サプライチェーン研究の新展開:産業連関表・企業データ・AI
2025.12.22 開催済み
サプライチェーン研究の新展開:産業連関表・企業データ・AI

東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)経済安全保障インテリジェンス分野(ESIL)は、株式会社FRONTEOおよび独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所と共催で公開セミナーを開催いたします。

サプライチェーン研究の新展開:産業連関表・企業データ・AI

近年、各国の政府や企業にとって、サプライチェーンの可視化とリスク管理は不可欠な課題となっています。国際的な地政学的緊張が長期化する中で、半導体やAI、バイオといった先端技術領域に加え、重要鉱物やエネルギーなどの重要物資を巡るサプライチェーンの多様化が加速しています。これに伴い、各国では制裁措置や輸出管理の枠組みが強化されており、日本企業においてもサプライチェーン上の依存関係の正確な把握と説明責任の向上が求められるようになっています。そのため、経済安全保障の観点から先進的な分析手法への注目が一段と高まっています。

サプライチェーン研究は、従来の統計データに基づく国際産業連関表によるマクロ分析にとどまらず、企業間の実際の取引ネットワークを利用した実証的分析へと発展し、手法が大きく高度化しています。特に、産業連関表を活用した脆弱性診断、企業データとの融合による依存度分析の精緻化、さらにはLLM(大規模言語モデル)を応用した新たな解析手法など、多層的なアプローチが確立しつつあります。これらの技術革新によって、産業構造やグローバル・バリューチェーンにおける関係性を、これまで以上に細やかに把握することが可能になっています。

本セミナーでは、国際産業連関表研究、企業間取引ネットワーク分析、そしてAI活用の最前線に携わる専門家が登壇し、最新の理論とデータ、政策的観点を踏まえた議論を展開します。国際産業連関表による脆弱性分析の最新知見、企業データとAIを組み合わせた先端的手法の紹介に加え、政策・産業・研究を横断する視点から、サプライチェーン研究の今後の方向性と可能性を探ります。

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